かや

かや
I
かや
(連語)
※一※〔詠嘆の終助詞「か」に間投助詞「や」の付いたもの。 上代語〕
感動・詠嘆の意を表す。 …ことだなあ。

「うれたき~, 大丈夫(マスラオ)にして/日本書紀(神武訓注)」

※二※〔係助詞「か」に間投助詞「や」の付いたもの〕
(1)(多く「とかや」の形で)不確実な伝聞または不定の意を表す。

「落ちぐりと~何と~, 昔の人のめでたうしける袷の袴一具/源氏(行幸)」「遠き物を宝とせずとも, また, 得がたき貨(タカラ)を貴(トウト)まずとも, 文(フミ)にも侍ると~/徒然 120」

(2)感動を込めて, 疑問の意を表す。

「世にかかる美しき姫君も有る~/御伽草子・のせ猿」

(3)反語の意を表す。

「時の間もながらふべき我が身~。 とても思ひに堪へかねば, 生きてあるべき命ならず/太平記 11」

II
かや【伽耶・伽倻・加耶】
加羅
III
かや【加悦】
京都府北西部, 与謝(ヨサ)郡の町。 大江山の北西麓にあり, 丹後縮緬の産地。
IV
かや【加舎】
姓氏の一。
V
かや【榧】
イチイ科の常緑針葉樹。 山地に自生し, また庭木として栽植。 高さ約20メートルに達する。 葉は広線形で二列につく。 四, 五月頃に開花し, 翌年の秋, 楕円形で紫褐色に熟する種子をつける。 材は碁盤などとし, 種子は油をとるほか食用にする。
〔「榧の実」は ﹝季﹞秋〕
VI
かや【茅・萱】
屋根を葺(フ)く丈の高い草の総称。 イネ科植物のススキ・ヨシ・チガヤ・カルカヤ・カヤツリグサ科植物のスゲなど。 ﹝季﹞秋。
VII
かや【蚊帳・蚊屋】
蚊を防ぐために寝床を覆う寝具。 目の粗い麻・木綿などの布で作り, 四隅をつって覆う。 かちょう。 「~を吊(ツ)る」﹝季﹞夏。 《起きて見つ寝て見つ~の広さかな/浮橋》
~の外(ソト)
事が行われている場の外にあること。 局外者の立場に置かれ, 内情を関知しえないこと。
VIII
かや【賀陽】
姓氏の一。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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